化学薬品を扱う大手多国籍企業の税務報告部門上級取締役
世界最大の某化学薬品メーカー様は税務報告グループの上席取締役を探していました。18カ月間空席のポジションであり、その間に面接できた候補者はわずか2名のみでした。
同社が求めていたのは10億ドル規模事業の税務・報告業務を率い、頻繁に政府間交渉にも関与できる人材でした。また税計算経験があり、4大会計事務所のいずれかでキャリアをスタートした後にメーカーへ転職し、最高レベルの認定を受けた人材を探していました。
従って、候補者は税務コンサルティングとメーカーまたは関連業界での経験者に限定され、与えられた期間を考慮すると非常に厳しいご要望でした。多くの候補者は上司が自分より若い社員になることを嫌がるため、最終的には、同社の若いマネージャーが候補者リスト作成で問題となる可能性がありました。
なお、同社にはこのような調査をするためのリクルートチームも経験もありませんでした。さらに以前、同ポジションの採用が不首尾に終わったことがあったため、事前に費用を支払うことに難色を示されていました。
同社より状況説明を受けた際、Boyd & Moore Executive Search(BMES)に調査をお任せいただければ、市場を徹底的に調査し、適切な人材を6週間以内に見つけられるとお伝えしました。報告およびサービスには定性的に高いレベルが求められますが、価格設定は実質的には成功報酬と同じであると判断し、合意していただきました。
5名のチームにより、4大会計事務所ならびに業界大手の多国籍企業の財務チームで税務を担当した候補者を中心に拡張ターゲットリストを作成しました。この市場調査を完了後、CFOと協働して調査パラメータに柔軟性を持たせ、最終候補者リストが現実的なものとなるよう調整しました。同社の考える給与水準は市場レートの半額でした。同社が求める資格要件に合う候補者リストには給与情報も含め、同社が支払うべき給与水準を明確に示しました。求める資格要件などについて同社に合意いただいた段階で調査を開始。
探し出した候補者は税証明、4大会計事務所、業界経験を含めた全ての要件を満たしていました。組織に対する同ポジションの価値、キャリアパスの可能性を強調し、給与は現在の水準を超えないものの、説得によりオファーしたパッケージで候補者に承諾してもらうことができました。このリサーチは無事、6週間以内で完了しました。
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