
クーパービジョン社はカリフォルニアに本社を構え、ソフトコンタクトレンズ市場世界第3位を誇るグローバル企業。そのクーパービジョンのAPACにおける全ての経理業務を管理しているのがケリー・チャンさんです。8カ所の拠点の経理から財務予測、そしてビジネス戦略まで幅広くかつ重要なタスクを達成するために、ケリーさんには現場で頼りになる優秀な人材が必要不可欠です。
そんな中、2018年に日本法人の経理を管理していたディレクターが定年退職しました。そこでケリーさんは、アジアでもっとも困難な市場で成長を支えられる強いリーダーを探しました。
「先代のディレクターは当社を長年サポートしてくれましたが、今回は新鮮なアイデアを持ち、日本の経営層に新たなエネルギーを与えられる人材を求めました。もちろん、技術や経験の面でもいくつかの条件がありました。経理と財務の豊かな経験は当たり前です。しかし同時に、営業やマーケティングなどのコマーシャルチームと協力し合いビジネスに関して積極的に意見を出すようなダイナミックなリーダーを理想として考えました。
これまでもいろんな人材サーチの業者に依頼してきましたが、そこまでプロセスをオープンに見せてもらったのははじめてのことで本当にびっくりしました。おかげでプロセスでは終始一貫、全てのことを安心して任せることができました。
正直に言いますと、サーチを開始する前に日本にそういったリーダーがいるのか懐疑的でした。日本には経理経験が豊かな人材が多くいますが、ビジネス戦略よりもオペレーションに強い人がほとんどです。
そのうえAPACのファイナンスチームは小さい組織なので、日々の業務を自分で進められるリーダーが必要でした。当社では主体的に動き、自ら実務に取り組む心構えを非常に大事にしています。例えば、リージョナルプレジデントでも重要なお客様と定期的に電話で話したりします。それはお客様の会話が楽しいからというだけではなく、周りの人の見本になることを常に意識しているからです。しかし、残念ながら日本では、役職が上がれば上がるほど日々の業務から離れてしまう傾向が強いです。そのため当社のカルチャーにマッチする人材がいるか、かなり不安でした。」
目の前にある採用課題を解決するために、ケリーさんは頼りになるパートナーを探しました。
「実はボイドアンドムーアエグゼクティブサーチ(BMES)へ依頼するのは、当たり前のようなことでした。私自身がBMESと一緒に仕事をさせていただいたのは初めてだったのですが、会社としては以前もお世話になったことがあったのです。それは日本の人事マネージャーを募集したときのことでした。今回私が日本のファイナンスディレクターを探しているという話を耳にしたその人事マネージャーは、すぐにBMESをすすめてくれました。
最初からウィリアムさん(経理・財務関連職 シニアコンサルタント)とビクターさん(プロフェッショナルサービス ディレクター)のアプローチは印象的でした。初めて電話で話したとき、私はいつもどおり募集の条件について詳しく説明しました。しかし彼らは、私たちにとって理想的な候補者のマインドセットやカルチャーフィットという最も重要なポイントを深く理解するため、さらにたくさんの質問をしてくれました。それですぐに、BMESは当社が大事にしているポイントとアジアにおける独特な採用チャレンジをよくわかっていると感じ、安心しました。」
候補者に採用プロセスの進捗状況を説明したり、最後まで引っ張ったりして、非常に良いエクスペリエンスを候補者に提供できたと思います。その甲斐もあり、最後には希望の候補者に入社にしてもらうことができました。
ケリーさんが最初のミーティングで感じた安心感は採用プロセスを通じて変わりませんでした。
「本当に素晴らしいエクスペリエンスでした。
プロセスの透明度には驚きました。サーチが始まった後、ウィリアムさんはターゲットになりそうな候補者リストを作り、毎週それぞれの候補者の現状とフィードバックを追加し共有してくれました。これまでもいろんな人材サーチの業者に依頼してきましたが、そこまでプロセスをオープンに見せてもらったのははじめてのことで本当にびっくりしました。おかげでプロセスでは終始一貫、全てのことを安心して任せることができました。
さらに、いただいたデータによって募集の方向や条件をより細かく調整することができました。先ほどお話した通り、私たちが想像する理想の候補者が果たして日本に存在するのか疑問でした。しかし、ウィリアムさんと彼のプロジェクトチームが市場を徹底的に分析して、そのプロフィールを照会したところ、理想と近い人が何人かいるとわかり、自信を持って細かい条件を決めることができました。
その後しばらくしてウィリアムさんが6・7人の有力な候補者を紹介してくれました。その時点で彼は東京で候補者と実際に会うことを提案してくれたので、私は一週間東京に行き面接を行うことを決めました。ウィリアムさんはその一週間で全ての候補者と面接できるよう調整してくれました。候補者は全員、非常に忙しいトップクラスのファイナンスディレクターだったので、スケジュール調整は想像もできないくらい大変だったと思います。
振り返ってみると、ウィリアムさんの提案に従って日本へ行ったのは正解でした。一気に集中してすべての候補者に会ってじっくり比較検討することができたので、本当によかったです。普段はバラバラと面接が入るので、先週誰に会ったかさえちゃんと覚えられないですから(笑)。
このように、今回のプロセスはとってもスムーズに進みました。いくつかの遅れもありましたが、それはだいたい社内で調整が必要だったからです。特にサンフランシスコにいるグローバルのCFOも参加した最終面接の調整はちょっと大変でした。
しかし、そのときもウィリアムさんはよく助けてくれました。候補者に採用プロセスの進捗状況を説明したり、最後まで引っ張ったりして、非常に良いエクスペリエンスを候補者に提供できたと思います。その甲斐もあり、最後には希望の候補者に入社にしてもらうことができました。
ケリーは今後も機会があれば、BMESにお願いしたいと考えています。
「近い将来、日本のリーダーシップチームの何人かが定年退職になります。そのときは、社内で候補者を出すか社外で採用する必要がありますが、社外でサーチする場合は、BMESがまた手伝ってくれたらありがたいです。」