フランス市場第二位の薬品会社である株式会社ピエール・ファーブルは日本でのビジネスの歴史が長い。誰よりも早く日本市場の可能性を気づき、初めての海外法人を1986年に日本で設立した。
ピエール・ファーブルは、すべての製品開発・作製をフランスで行ってきた。しかし2016年、日本顧客の厳しい要求に応えるべく、20日本法人に研究開発機能を追加した。
そして2017年にバイスプレジデントが退職した後、ピエール・ファーブル・ジャポンは企業の成長を積極的に導くことができる新しいバイスプレジデントを募集した。これこそフィリップ・ジャーデンが待っていたチャレンジだった!
「最初にピエール・ファーブルの募集を目にしたのは、フォション・ジャパンで5年以上働いて、新しいキャリアに挑戦したいと考えたころです。フォションでの仕事は素晴らしい経験になりましたが、自分と自分のキャリアをさらに成長させるために、そろそろ環境を変えたほうがいいと思いました。」
サイモンさんとは最初から最後まで密に連絡を取り合いました。アップデートがなくても、電話で現状を教えてくれるのでサイモンが私のことを忘れていないと感じました。首を長くして待っている候補者にとって最も大事なことですね。
フィリップさんはこれまでの歩みを振り返り、自分にとって大きな二つの動機を理解しています。それは、「変化」と「継続」です。
「私のキャリアにおいて、日本は継続の部分です。ほとんど途切れることなく18年も日本で暮らしています。やはり日本が好きです(笑)。
一方で、高級品や化粧品から食器や食品まで、様々な業界を経験してきました。私は、もともとマーケティングのプロフェッショナルなので、一つの業界でずっと働くよりも、魅力的なブランドで仕事したかったのです。」
ボイド&ムーアエグゼクティブサーチ(BMES)からピエール・ファーブルのポジションについて詳しく聞いて、フィリップは夢中になりました。
「滅多にない、最高のチャンスだと思いました。ただ正直に言うと、私では絶対ダメだと覚悟しました。募集条件と自分の経歴が一つも一致しなかったのです。また、私より条件に合いそうな知人も応募したのですが、途中で落ちてしまいました。彼が最後まで行けないのなら、私などきっと書類選考の段階で落とされてしまうだろうと思いました。」
他の人材紹介会社を信頼し痛い目にあったことのあるフィリップは、BMESに対して最初から要求をはっきりと伝えた。
「初めてサイモンさん(アソシエートバイスプレジデント、メディカル&ヘルスケア BMES)に会ったときに、今後のやりとりについて希望を二つ伝えたのを覚えています。
一つ目は『すべてのプロセスを通してスムーズなコミュニケーションをとって欲しい』ということでした。今まで頼んだリクルーターは、最初は丁寧に(悪い言い方をすると、しつこく)連絡して来るものの、しばらくすると何週間、何ヶ月も一切連絡がないなんてことがよくありました。採用プロセスが進まない時期もあるとは理解していますが、それでも定期的に報告して欲しいですね。『申し訳ないけど、今のところ新しい情報がない』くらいでも十分です。
二つ目の希望は、『クライアントと同じくらいに大事してほしい』ということでした。もちろん、ビジネスの面から考えると、最終的に費用を支払うクライアントが重要なのは当然です。ただ、それを候補者に感じさせるのはどうかなと思います。私たちのキャリアと人生に関わる大事なことなので、候補者の意見や気持ちを常にリスペクトして欲しいのです。
しかし、いまBMESのプロセスやサイモンさんの対応を振り返ってみると、そんなことは言う必要がなかったかなと思います。彼らにとって当たり前のことだったから。ピエール・ファーブルの採用プロセスは思ったより長かったけど、サイモンさんとは最初から最後まで密に連絡を取り合いました。アップデートがなくても、電話で現状を教えてくれるのでサイモンが私のことを忘れていないと感じました。首を長くして待っている候補者にとって最も大事なことですね。
その上、サイモンさんは役に立つ情報やアドバイスを提供してくれました。
サイモンさんは会社の現状や目的、その時に進んでいた変革について詳しく説明してくれました。その情報のおかげで、面接をする側の視点や自分に対する期待をしっかりと理解できました。
まずは、面接の準備は非常に丁寧に行いました。普通は会社について自分でもウェブで調べられるような簡単な情報だけしか支援してもらえないものです。しかし、サイモンさんは会社の現状や目的、その時に進んでいた変革について詳しく説明してくれました。その情報のおかげで、面接をする側の視点や自分に対する期待をしっかりと理解できました。
その次はオファーステージで契約の条件を交渉する時に手伝ってもらいました。実は、私は他にもう一社からオファーをもらってしまったのです。さらにそちらの条件は、ピエール・ファーブルの提示した条件より良いものでした。ただ、ピエール・ファーブルの方がカルチャー的にフィットしていたのでどうすればいいか非常に悩んでいました。そのときサイモンが私にアドバイスをくれました。ピエール・ファーブルに、条件がより良い他のオファーがあることを知らせて大丈夫だと。しかし同時に、面接で非常に強い価値観のマッチやカルチャーフィットを感じ、ピエール・ファーブルに入りたいと考えていると改めて強調すべきだとも言われました。アドバイスに従った結果、ピエール・ファーブルに私の情熱とともに緊急度も伝えることができ、互いに納得できる結果となったのです。」
サイモンさんとBMESのサポートがあって、フィリップとピエール・ファーブルがハッピーエンド、ならぬハッピースタートを迎えたのだ。
「いま思えば私はダメではなかったですね(笑)。フランス語、日本語、英語 3ヶ国語が話せるのと前向きなリーダーシップスタイルが大きなアドバンテージだったと思います。
ピエール・ファーブルに入社してから数ヶ月経ちましたが、会社のミッションと価値感に完全に同感できます。面接時に感じたカルチャーフィットは思い違いではなかったと再確認できました。日本は競争が激しい市場ですが、会社や自分の前に広がっている可能性にドキドキワクワク、楽しみにしています。
ここまでやってこられたのはサイモンとBMESのおかげです。本当に感謝しています。転職には何かと不安がつきものですが、私はどんなことがあってもBMESとサイモンに安心して任せられました。だから、人材採用に困っている方々、あるいはキャリアアップを目指している方々には、心からBMESをおすすめします。」